INTERVIEW

おいしさのこだわり、ノンストレスな快適空間

株式会社ドトールコーヒー

広報課 坂本詩央

広報課 裵 麻由

ドトールコーヒーさんの商品や店舗のこだわりを中心にご紹介いただけるということですが、どんな会社さんかご紹介いただけますか?

株式会社ドトールコーヒーは1962年にコーヒー豆の焙煎卸売業として事業をスタートしました。2022年に創業60周年を迎えています。1972年より喫茶業へと事業を拡げ、現在では「店舗事業/卸事業」の2本柱で運営しています。店舗事業では、ドトールコーヒーショップをはじめとする計8ブランドを展開し、経営理念である「一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する」という想いをもって全社員日々働いてきました。卸事業では、カフェチェーン初のチルド飲料の販売をはじめ、コンビニ・スーパー、オンライン等でお買い求めいただけるドリップコーヒー等の商品を企画し、販売しています。コーヒーだけでなくお茶や、お菓子、アイスなども販売しており、現在では総合食品メーカーとしての顔も持っている点が強みです。

高品質なコーヒーが印象的ですが、コーヒー作りにはどんな点にこだわっているのでしょうか?

高い基準をクリアした豆のみを買い付けし、国内の自社工場で焙煎しておりまして、作り置きではなく、毎日店舗からの発注後にその分を焙煎しています。焙煎はコーヒー豆の魅力を引き出す直火焙煎という方法で、1つの釜に1人のプロの焙煎師が付き、豆に直接火を当てて煎り上げる直火焙煎にこだわってきました。直火で生まれる香ばしさ、芯までゆっくり火が入ることで引き出される甘味こそがドトールコーヒーが理想とする味です。

ドトールコーヒーさんというと、こちらの陶器のカップも印象的です。

創業当時からおいしいコーヒーを提供するため、陶磁器のカップで提供してきました。そのカップは、取っ手は人差し・中指・親指が当てやすく、しかし熱くなったカップ胴部に触れないよう緻密に設計し、カップサイズによって形状も変えています。唇に触れるカップの縁へは流線的に。口が離れる際の滑らかさは、清澄なコーヒーを味わうため、そして液だれしないため。また、釉薬も厳選し洗った時に口紅など汚れが落ちやすいよう研究を重ねてきました。また、アイスグラスはストローでかき回した時に氷が当たり、カランカランと涼しげな音を味わって欲しいことから内側は花弁のような凹凸があるんです。

またドトールコーヒーさんの店内BGMにもこだわりがあると伺いました。

店舗のBGMも時間帯ごとのテーマに沿って、オリジナル編曲でお届けしています。お客様がいつ来店されても落ち着くような演出を音楽でも行なっています。心地良い空間のために選曲されたBGMは会話の邪魔にならず、なおかつ一人でいるときは寂しさを感じさせないことを意識し、音質にもこだわっています。

そのほか、店舗で工夫されている点についてお聞かせください。

カフェはくつろぐ場所でもあるため、人間工学や色彩心理学に基づいて設計しています。人は、無意識に角やとがったものを嫌う傾向にあります。ドトールの客席は、実は曲線を多用したり、無機質にならないようエリアごとにイス・テーブルを変えたり、変化をつけています。快適な空間は意外とその理由には気づきにくいもので、ドトールではなぜか長居してしまう……という方も。今後もおいしさへのこだわりだけでなく、ノンストレスな快適空間を作っていけるよう尽力できればと思っています。

※「辻元舞のBREAKING THE WALL」 2022.10.22放送回より ※本稿で掲載されている情報は放送時点のものです。一部の内容に変更の可能性があります。